イチゴは年中販売されているが、本来は季節が来なければ市場には出回らないものである。
これを可能にしているのが促成栽培というものなのである。
そこで今回はこの促成栽についての情報をまとめてみた。
Contents
1、促成栽培とはなにか
促成栽培とは簡単に言えばビニールハウスなどを利用した栽培方法である。そもそもなぜビニールハウスを利用するのかと言えば、イチゴの本来の旬である5月頃ではなく、イチゴの需要が最も多くなる12月のクリスマスシーズンなどに合わせてイチゴを収穫するためである。つまり必要な時期にイチゴの実がなるように湿度や気温をコントロールするのが促成栽培なのである。
2、イチゴの本来の収穫の流れ
イチゴは本来であれば夏の高温な気候から徐々に涼しくなり、日が短くなってくると花を咲かせる準備に入る(花芽分化)そして9月の中旬ぐらいになると休眠状態になり、翌年の春に花を開花させ、4月~5月には実が収穫できるという風になっているのだ。
3、促成栽培のイチゴ収穫の流れ
では促成栽培ではどうかというと、これは全てのイチゴの品種に共通することではないが、だいたい9月頃に苗を植え付け、10月にはハウスで被覆し、11月にはさらに二重に被覆しハウスを暖め、イチゴが休眠せず11月中旬頃に収穫できるようにコントロールする。こうすることで12月のイチゴの需要シーズンに間に合うのである。
4、露地栽培か促成栽培により美味しい時期も違ったりする
このように促成栽培は年中、販売できるように時期のコントロールができるが、外でそのまま作られている露地栽培はそういうわけにはいかない、つまり露地栽培のイチゴの場合、旬は本来の春であるということになるのだ。このようなことも把握しておくと美味しいイチゴを探す際に役立つだろう。
いかがだっただろうか?日本で年中イチゴを見ることができるのは促成栽培の技術の発達のおかげである。促成栽培のおかげで本来旬ではない冬も美味しいイチゴが食べられるのである。