イチゴと言えば、高級な果物。つまり、単価が高く農家としては収入が大きい方であるという理由から、
最近では若い人が農業に参入する機会も増えてきているという。
しかし実際どのように農業を始めればいいかと言われると立ち止まる人も多いのではないだろうか。
そこで今回はイチゴ農家の例を挙げて農家の仕事や始めるにあたって必要なことなどについてまとめてみた。
Contents
1、イチゴ農家の仕事とは
イチゴ農家の仕事と言えば当たり前であるが、イチゴを育てることである。しかし育てると言ってもその前には畑の土台作りをし、苗を植えたら害虫や病気からイチゴを守る温度、湿度管理など様々なことを行わなければならない。イチゴを育てる以外にもこのような管理についても徹底的な行わなければいけないのが農家の仕事と言えるだろう。また、イチゴ農家と言っても露地栽培かビニールハウス栽培かといった方法の違いや、イチゴを出荷することで利益を得るのか、イチゴ狩りなどで報酬を得るのかといった違いもあることも知っておいたほうがよいだろう。ちなみにイチゴ農家ではずっとイチゴばかり作っているわけではなく、じゃがいもやシイタケなど他の作物も一緒に作っている農家もある。
2、イチゴ農家を始めるにあたって
イチゴ農家を始めるにあたってはまずイチゴの栽培について十分に知っておくことが最低条件としてある。しかしそれ以外にも土地、資金、設備などにも気を配らなければならない。土地をきちんと選ぶことや設備を整えることは良いイチゴを育てるには必須条件なのだ。このように始めるにあたっての計画をきちんと立てないと、イチゴ農家は自営業なので赤字続きということになりかねない。
例えばイチゴの栽培に適した場所として栃木があるが、ここは土地も比較的安く、場所によってはハウスよりも経費のかからない露地栽培もでき、最近人気が出てきているスカイベリーという品種もある。このようにどんな場所でどんな形で、どんなイチゴを育てたいのかということも考えておかなければならない。
栽培規模20aの場合、初期投資額として約1,460万円が必要であることがわかっている。この金額は一定条件をクリアすることで、就農支援資金や融資等によって充当できるが、
研修期間と定植から収穫が始まるまでの期間の生活費等のために約600万円は必要と言われている。
3、イチゴを育てるのは難しいか
イチゴを育てていくのはそれなりの難しさがあると言える。イチゴ農家を目指すなら土地作りなども含め、試行錯誤をくり返しながら学んでいかなければならないだろう。また、最初に育てる品種は栽培難易度が比較的低い品種、例:あまおう、スカイベリー、女峰などにして徐々にレベルアップしていくことも大切かもしれない。
いかがだったろうか?イチゴ農家を始めるにあたってはイチゴそのものだけではなく、土地や設備、栽培方法など様々な点を考慮しなければならないようだ。イチゴ農家に興味がある場合はまずイチゴ栽培についての総合的な知識を身につけることから始めてもよいかもしれない。