イチゴのお菓子

イチゴの力で溶けないアイスを知っている?

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アイスといえば、食べている間に溶けてしまうというのが、
私たちの知っているアイスですよね。

ところが、そんな常識を覆すアイスが存在するらしい。
それが、石川県・金沢市で生まれた「金座和(かなざわ)アイス」。

販売当初は、金沢でのみの販売だったそうだが、
2017年7月に東京に「KANAZAWA ICE 原宿竹下通り店」がオープンしたということで、
「溶けない」しくみを調べてみました。

「金座和アイス」のくまモン型バージョン。金沢なのにくまモン?と思ってしまいますが、材料の牛乳に阿蘇産のものを使った、復興支援のためのメニューなのだとか

注文1商品ごとにトッピングが1つサービスされて、
好きにアイスを可愛く仕上げることが出来るんだそう。

KANAZAWA ICE 原宿竹下通り店

カラフルなチョコのデコペンのほか、イチゴやブルーベリー、きなこなどのソースをかけることもできる

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アイスが溶けない仕組み

 アイスクリームは、3つの要素からできているんだそう。
その3つとは、牛乳やクリームの油脂分、空気の泡、氷の粒(氷晶)。

これらがうまく混ざることで美味しいアイスになっています。

ところが、冷えた場所からアイスを取り出すと、
アイスの温度が上がり溶けてしまいます。
その理由は、氷の粒が溶けて水になり、
空気の泡もつぶれ、脂肪分も一緒に溶けるというわけです。

これが、アイスクリームが溶けてしまうメカニズム(理由)です。

アイスが溶けるのを防ぐために、
「金座和アイス」にはイチゴのエキスを入れています。

何故イチゴのエキスなのかというと、
凍らせる前にひと工夫していて、
イチゴエキスに含まれるイチゴポリフェノールが、
アイス中に含まれる水分と油脂分を間でつなぎ、
水分と空気の泡を油脂分が囲う状態を作ります。

そして、その状態で凍らせると、
温度が上がって水分が溶けたとしても、
油脂分に囲まれているので溶け出してこないため、
「溶けないアイス」となるわけです。

店舗に掲示されていた「溶けないアイス」が溶けない仕組みの図。太田名誉教授が研究責任者を務める「バイオセラピー開発研究センター」のイチゴポリフェノールを使用している

トッピングが接しているところは普通に溶ける

「溶けないアイス」とはいえ、体温に近い温度では簡単に溶けるように設計されているようです。

トッピングをかけたところが溶けたのは、
トッピング(モノ)からの熱の伝わり方と、
空気を通した熱の伝わり方が違うからです。

トッピングからの方が熱伝導率が高いので、
早く溶けたということになります。

皆さんも体験したことある事例を紹介すると、
スプーンでアイスを食べるとき、
スプーン(モノ)で触れた部分がサーっと
溶けていくのを体験したことがあると思います。

まさに、それと同じと思っていただければ問題ないと思います。

アイスの味は、イチゴ味?

 

イチゴポリフェノールを使っているということは、
全部がイチゴ味なんじゃない?って、思われがちですが、
意外とほんのり味がするくらいで、味の邪魔をしていません。

イチゴのポリフェノールは他と比べると特殊

ポリフェノールというと、真っ先に頭に浮かぶのが
お茶に含まれるカテキンではないでしょうか。

その他、ぶどうやチョコレートでもポリフェノールが含まれていると聞いたことがあるかもしれません。

イチゴって果物の中でも高いので、
お茶やチョコレートで代用できるのであればその方がよかったのかもしれないのですが、
イチゴのポリフェノールにこだわるには理由があるそう。

それは、イチゴのポリフェノールには20種類以上違う構造のポリフェノールが入っていて、
イチゴに代わるものがほかに無いそうで、
様々な構造が混ざり合ったイチゴにしかない特徴があるからです。

 

いかがでしたでしょうか。
イチゴのポリフェノールは、
医療分野でも注目されていて特許なども取得されている例もあるのですが、
まさか、このように溶けないアイスの成分として使われているなんて思ってもみませんでした。

健康に配慮したアイスが今後登場しそうですね!

 

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