イチゴ栽培をする上で知らなければいけないことは非常にたくさんあるが、
イチゴがどのようにして植えられ育っていくかも学んでおきたいところである。
そこで今回はイチゴが育っていく上で重要なものとなる、
ランナーというものについて紹介しよう。
1、ランナーとは
果物というと種からまいて育てるのではと思う人もいるかもしれないが、
イチゴの場合、栽培する時は種からまくことは非常に少ない。
イチゴを種から育てることは非常に難しいとも言われているからだ。
ではどうするかというとイチゴを育てるにあたっては株から伸びたランナーと呼ばれるツルのようなものを植えつけて実を育てる。
このツルは匍匐系(ほふくけい)とも呼ばれ、先端部の芽が根をはれるような構造になっており、地上やポットなどに着地することで育っていくしくみである。
そしてまた新たな株ができるとそこからまたランナーが伸び次々と子株が増えていくのである。
2、ランナーの栽培の流れ
①ポットにランナーを受けさせる
7月~9月になって実の収穫が一段落した頃、親株から伸びたランナーを赤玉土などの肥料を入れたポットに受けさせる。根をきちんと張らせるポイントは水きりをこまめにすることである。
子株の根が張ったら親株のランナーを4~5cm残して切り離す。
ちなみに農家などではこの親株からランナーが伸びて育った子株のまた次の子株を栽培に用いることが多い。これは最初の子株は親からの病気などの遺伝を引き継ぎやすい傾向があるからだ。
②子株の定着を行う
10月頃、切り離した子株を定植する。この時植えるポイントとしては鉢のふち近くにすることである。こうしておけば実が鉢の外に垂れ、イチゴの実が土で汚れないのである。
ちなみにイチゴの花は切り離したランナーの反対側に咲くということも覚えておいた方がよいだろう。
いかがだったろうか?
ランナーはイチゴが増えていく上でとても重要な部分のようだ。
家庭菜園などでイチゴを増やしたいと考えている人はぜひこの知識を活かしてみてほしい。