皆さんはイチゴを食べる時、どのようにして食べているだろうか?
水でさっと軽く洗ってからという人もいると思う。
しかしこの洗い方で本当にイチゴは安全に食すことができるのだろうか。
今回は意外に知られていないイチゴの農薬についての記事である。
1、イチゴと農薬について
イチゴは野菜や果物の中でも特に農薬が多く使われていることが分かっている。
その理由はイチゴが害虫などの被害を受けやすく、
同じ土壌などで栽培することによる病気などにもかかりやすい等の理由があるようだ。
回数については農家にもよるが20回~40回も散布する場合もあるのだ。
使用している農薬の種類も多く約60種類ほどの農薬が使われることもあるという。
EWGと呼ばれる全米の環境保護団体の調べたところによると、
35200種類の中で最も残留農薬が多かったのがイチゴであった。
イチゴの表面の粒々の間に残留農薬が入り込みかつ残りやすいということである。
2、イチゴの農薬の量の基準値
日本で使われている農薬は多いとはいっても
法律上の基準値などはきちんと満たしていることがほとんどである。
ただ日本の農薬の数値が3であるのに対し、
EUなどのヨーロッパ諸国は0,01、アメリカは0,6PPMと、
日本よりかなり低い数値に規定を定めている。
このようなことから日本は農薬についての認識が他の国々より甘めであると考えることができる。
3、イチゴは赤ん坊には害?
農薬というとどうしても気になってしまうのが成長期の子供や赤ん坊への影響である。
イチゴはこのような子供達にはあまり食べさせない方がよいのだろうか?
残念ながら答えはイエスと言わざるをえない。
残留の農薬は特に脳神経などによくないと言われ、
他にアトピーなどの原因になるのではと言われているからだ。
特にイチゴ狩りなどは農薬だけでなく生食ということもあるので小さい子供は避けるべきかもしれない。
しかしそれでもイチゴを全く食べないというわけにもいかない。
そのような場合は無農薬や有機栽培の物を選んだり、
以下にご紹介する洗い方を試してみてほしい。
4、イチゴの洗い方
イチゴは水洗いうことが多いかもしれないが、他にはお酢、塩などで洗うこともあるようだ。
しかしこの他に有効だと言われているのが重曹を使って洗う方法である。
重曹は弱アルカリの性質を持つので、多くの酸性の農薬を中和してくれるのである。
方法としてはスプーン一杯ほどの重曹をボールに溶かし、
そこのイチゴを20~30秒漬けておく。
あまり長く入れすぎるとイチゴの有効成分であるビタミンCが流れ出てしまうので注意したい。
いかがだったろうか?
イチゴに農薬が多く使われているというのはやはり事実である。
これはイチゴに限らずこれは多くの野菜や果物に言えることであり、
これから消費者側が農薬の少ない野菜を選ぶように心がけたり、
対策を講じたりすること無農薬や減農薬の野菜や果物が増えていくことになるだろう。