イチゴをスーパーなどで購入して
自宅に帰って取り出したら、
酷く傷んでいた経験もあるのではないでしょうか。
イチゴは非常にデリケートで、
傷つきやすい果物なのを知っていますか?
そのため、乗り物などで輸送している時は、
揺れによるすり傷(専門用語でオセ、スレ)などもできやすい。
しかし、このようなイチゴを高品質で販売元に届けるため、
現在ではいろいろな工夫が試みられている。
今回はその中の一部についてご紹介したいと思います。
1、イチゴの傷は販売者、購入者共に打撃
最近ではネット通販なども増加し、食品を遠方から運ぶサービスも多くなっています。
その際にイチゴは特に傷つきやすいため、
輸送中に表面に目に見えないような傷(赤外線で見ると見える)が
できてしまっている可能性もあるのだ。
http://www.foomajapan.jp/2016/academic/research/10.html
そうなると傷の部分にカビなどが発生しやすくなったり、
黒く変色したりと販売できる品物ではなくなってしまう。
また購入者の方にも衛生面などで問題が出やすくなるので、
双方に不利益ということになってしまうのである。
2、完全密封、フレシェル®
宇都宮大学開発の特殊技術でイチゴを固定し、
劣化を防止することができます。
普段のイチゴ収穫は、農家が自身の手でもぎ取って収穫し、
パック詰めしますが、こちらの容器を使うと
一度もイチゴに触れずに消費者の元に届けられるそうです。
https://www.ieat-fresh.com/technology/
また、イチゴが固定され、
容器に接触しないので、傷が一切できません。
ご興味ある方はこちら
3、ゆりかーごの新型包装
こちらは大石産業株式会社が考案しているイチゴの輸送方法である。
イチゴは運ぶ際の揺れによる衝撃などにより傷がついてしまったりするのであるが、
こちらでは宙吊り包装及び特殊な包装の形状によってイチゴに傷がつかないようにしている。
宙吊りとはイチゴに接するフィルム部分が地面などに接しないように
イチゴを少し浮かせるような構造になっているということである。
https://www.g-call.com/shopping/goods/detail.php?ygo_no=20585&gdp_no=20586
また、従来の包装ではイチゴが動いてしまいその擦れで傷ができることもあったが、
こちらでは包装がイチゴにぴったりとフィットすることで傷から守る構造になっている。
4、農研機構の伸縮フィルムパック
農業食品産業技術研究機構が開発したこのフィルムは合成樹脂の内側に伸縮性のフィルムを接着している。
こうすることで伸縮フィルムがイチゴなどの果実を包み込む形となり、
果物が動くことなく固定されて傷がつくことなどを防いでくれるのである。
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/karc/013564.html
いかがでしたか?
上記のような新しい輸送方法やフィルム包装が開発されることは国内だけでなく、
海外に果物を輸出する際にも役立つものです。
それまで痛みやすく遠方まで運ぶのが困難だった食品を傷のない高品質な状態で輸送することができます。
軟弱とされる(傷みやすい)イチゴの輸送方法が確立されれ、
輸送技術がより良くなっていくことは、
他の青果物でも応用ができるのでとても重要なのです。
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