ジャムというと、甘くてパンやヨーグルトと一緒に食べると美味しいので、大好きな方も多いのではないでしょうか。
その一方、糖分が多く、太るばかりで栄養のないものとあまり好まない方もいるのではないでしょうか。
実はジャムを食べることはそのようなデメリットばかりではなく、多くの良い作用もあるんです。
そこで今回はジャムの知られざる効果についてまとめてみました。
1,ジャム=過剰な糖分、過剰なカロリーというわけではない
一昔前のイチゴジャムは確かに糖分も過剰に多く、
カロリーもそれなりにありました。
しかし、時代の変化と共に低糖度や低カロリーのジャムが開発されるようになり、
糖度の高いジャムでも256キロカロリー、
糖度の低い物では197カロリーほど。
しかも、これは100gあたりのカロリーであり、
通常、食パンなど塗るジャムは15gぐらいであるから、
ジャム=太るということ即座に言うことはできないのです。
2,ジャムに含まれる栄養素は一部を除き果物と変わらない
ジャムは過熱することで、例えばイチゴジャムならビタミンCや葉酸といった栄養素は確かに破壊されてしまいます。
しかしこの場合、イチゴで言えば良い効果をもたらす食物繊維(ペクチン)やポリフェノールなどは果物の状態の時と変わらず含まれているのです。
ペクチンは腸内で善玉菌の餌となりお腹を整える効果がある。
以下、ペクチンの効果です。
ペクチンの効果
・血糖値の上昇を抑える(ブドウ糖の摂取を抑えるため)
・便秘、下痢を解消する(腸内の善玉金である乳酸菌を増やすため)
・疲労を回復する(腸内環境を整え、栄養の吸収を促進するため)ただし、ペクチンを過剰摂取すると下痢を引き起こし、ミネラルを排泄してしまう可能性があります。
そのため、食物繊維の摂取量の目安としては、厚生労働省は成人男性19g以上、成人女性17g以上、
さらにその割合が水溶性食物繊維は1、不溶性食物繊維が2となることが好ましいです。ペクチンを摂取する際に気をつけることは「水分と一緒に摂取すること」です。
こうすることで、ペクチンに含まれる食物繊維が水に溶けだし、排便がスムーズになります。
また、硬い食品から摂取する際には「良く噛むこと」も大切です。
このようにすると食物繊維を体内で効率良く利用することが出来るようになります。
近年の研究では、ペクチンが分解しているという報告がある。
なので、もし自宅でイチゴジャムを作るときは柔らかくなったもので作るのではなく
鮮度が良く軟化していないできるだけ硬いものを選びましょう。
またポリフェノールは体を老化させたり、
病気の原因となる抗酸化作用を抑制する働きがある。
このようにジャムを摂取することが必ずしも体のためにならないわけではないのだ。
3、ジャム特有のメラノイジンも生成される
ジャムを作る際にできる成分がメラノイジンである。
これはみそや炒めた玉ねぎ、ビールなどにも含まれているものである。
このメラノイジンは大変強力な抗酸化作用があることで知られている。
また、ビタミンやミネラルなどの吸収を助けたり、血糖値の安定にも役立つと言われる。
4、イチゴジャムを取ることは脳にエネルギーも与える
砂糖は太ると言われているので悪者扱いされることも多いが、
実際は過剰な量でなければ体や脳に必要な成分である。
砂糖は体内でブドウ糖と果糖に分解されるが、
このブドウ糖は脳のエネルギーとなるものなので毎日必要な成分なのです。
いかがでしたか。
ジャムは過剰に塗りすぎなければむしろバターや高カロリーのトッピングよりも体に良いものです。
またイチゴなら上記の食物繊維、ブルーベリーなら目に良いとされるアントシアニンなど
そのジャムによっても果物と同じように栄養素が異なる部分もあるということを知っておいてほしい。