近年は野菜も果物も低価格なものが求められがちだが、一部ではより高級なフルーツなどを買い求めようとする動きもあるようだ。
その中でもイチゴは、以前もご紹介したがスカイベリーやあまおうをはじめとして、超高級ブランドとも言える価格の物が多く現れている。そこで今回はそんなイチゴの高級品種について御紹介しようと思う。
1,(びじんひめいちご)
このイチゴの生産地は岐阜県で、開発先は岐阜奥田農園である。美人姫は2009年に誕生したイチゴだが、このイチゴが生み出されるまでには実に13年もの歳月がかかったということである。イチゴの特徴としては、まず非常に大粒であることが挙げられる。通常のイチゴのサイズは平均で20gほどであるとのことだが、美人姫のサイズは40グラムもあるのだ。中には100gの特大サイズもあるとか。このように美人姫は非常に大粒のイチゴであるが、大きさに反して形もその名前にふさわしい美しさである。糖度は通常のイチゴが10度ほどであるのに対して、13度~16度も甘さがある。色、艶、香りも良くまさにパーフェクトなイチゴと言えるだろう。その品質の良さから80g以上あるものは一粒5万円で売られることもある超高級イチゴである。
2,桃苺(ももいちご)
こちらのイチゴの生産地は徳島県である。桃苺は徳島県でもイチゴ栽培の環境が整った指折り農家しか栽培が許されていない高級イチゴである。イチゴの栽培時は、選ばれた実に栄養を行きわたらせるため、他の花を間引いてしまうという徹底ぶりである。その結果できた実は大粒で酸味が少なく甘い。形も名前の通り美しい桃のような形に成長する。価格は特大サイズ16個~20個で約1万6000円ほどである。まさに選び抜かれた末に店頭に並ぶ高級いちごである。
3,軽井沢貴婦人
次にご紹介するのは長野県で栽培されるイチゴである。こちらの軽井沢貴婦人はドラマ渡る世間は鬼ばかりにも出演していた女優で企業家の東てる美さんの展開するブランドのイチゴである。雪の多い地方で大切に育てられるこのイチゴは見た目も少し変わっていて、色は淡黄色や薄い桃色といった感じである。一つの苗から3つしかできないというこのイチゴはその希少さに劣らぬ、香り、味、風味を持ち合わせている。酸味は少なく、それはまるで桃の香りと味を思わせるものであるそうだ。ネットでも販売されているそうである。一粒1000円することもある高級イチゴであるが、食べた人のイチゴの概念が変わる美味しさがあるということである。
4,長崎アマテラス
こちらのイチゴはとても美味なのだが、全国的にはまだ広く知られていないブランドである。このイチゴは福岡の農家で栽培されているようで、とよのかと、鬼怒甘というブランドイチゴ同士をミックスして誕生したイチゴで形は円錐形をしている。味、香り、食感、色艶が良いだけでなく日持ちもするという大変素晴らしいイチゴである。一箱9個~12個入りで約8000円する値段である。ネット上で検索してもこのイチゴについてはあまり情報が多くなかったため、一部のフルーツ高級店や地元でしか食べられない稀少なブランドなのかもしれない。
いかがだっただろうか?イチゴにはこの他にも高級なブランドイチゴが多く存在している。値段に劣らぬ味と満足感があるということなので、ぜひ一度食べてみてはどうだろうか。